夢売るふたり

ストーリー

夫婦で始めた結婚詐欺。妻が企て、夫が騙す。
嘘の繰り返しはやがて、ふたりと女たちの運命を狂わせてゆく…

写真:上から「展望レストラン。貫也が口を開け、里子を見つめている。/風呂に入っている貫也。里子は服のまま湯船の縁に座る。」

東京の片隅にある、小料理屋。腕が確かな料理人で、愛嬌のある夫・貫也。その夫を支えながら店を切り盛りする妻・里子。ふたりの店は小さいながらも、いつも常連客で賑やかだった。ところが5周年を迎えた日、調理場からの失火が原因で店は全焼。夫婦はすべてを失ってしまう。もう一度やり直せばいいと前向きな里子とは対照的に、やる気を無くした貫也は、働きもせず酒に酔う日々。そんなある日、貫也は駅のホームで店の常連客だった玲子に再会する。酔っ払った勢いに任せて、玲子と一夜を共にした貫也。翌朝、浮気は里子にすぐにバレてしまうが、妻はその出来事をキッカケに、夫を女たちの心の隙間に忍び込ませて金を騙し取る結婚詐欺を思いつく。自分たちの店を持つという夢を目指し、夫婦は共謀して次々と女たちを騙して始める。結婚したい実家暮らしのOL、男運の悪いソープ嬢、孤独なウエイトリフティング選手、幼い息子を抱えたシングルマザー。計画は順調に進み、徐々に金は貯まっていく。しかし、嘘の繰り返しはやがて、女たちとの間に、そして夫婦の間にさえも、さざ波を立て始めていく…。

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